アガベの発根管理。重要なのは水?風?
育成環境
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アガベの発根管理。重要なのは水?風?

#アガベ#発根管理
アガベの育て方で、初心者がつまづきやすいのが「発根管理」です。
かっこいいアガベを見つけても、植え付け後にうまく根が出ず、枯らしてしまったという話もよく聞きます。
発根管理と聞くと、「とにかく水をあげるべき?」「いや、乾燥させるべき?」と迷いますよね。
結論から言うと、アガベの発根管理において最も重要なのは、「水」と「風」のバランスです。この二つの要素を理解し、適切に管理することで、発根成功率は格段に上がります。

1. 水やりはいつ?どのくらい?
「発根管理中は水をあげない」という情報を見かけることもあります。
基本的な発根管理として水耕、水苔など様々ありますが、私は腰水で管理しています。
腰水で管理することで乾いた状態を作らないのが目的です。
赤玉石と軽石を1:1で混ぜた水捌けの良い土を使用しています。
腰水が無くなったら継ぎ足していき、発根から育成まで続けて行なっています。
また、水はメネデール(活力剤)を混ぜたものを使用しています。
・ 植え付け直後: 植え付け後、鉢底から水が流れ出るくらい、たっぷりと水をあげましょう。これは土と根を密着させるためです。
・2回目以降: 1回目の水やり後、輿水が無くなったタイミングで腰水を補充して切らさないようにします。
・水はメネデールを100倍に希釈した水を使用しています。
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2. なぜ「風」が重要なのか?
「風」は、アガベの発根管理において意外と見落とされがちな要素です。しかし、実は「水」と同じくらい重要です。
・過湿を防ぐ: 適切な水やりをしても、風通しが悪い場所では土が乾きにくく、根が過湿状態になります。過湿は雑菌の繁殖を招き、根腐れの原因となります。
・健全な発根を促す: 風通しが良い環境では、アガベは水を求めて活発に発根しようとします。これは、人間が喉が渇くと水を求めるのと同じです。土が乾き、風によって水分が蒸発することで、アガベの**「水を吸いたい」という本能**が引き起こされます。
発根管理中は、窓を開けたり、扇風機を回したりして、とにかく風通しの良い環境を作ってあげましょう。
下の写真は私が初めてアガベの発根管理をした際に、風当たりが悪いところに置いたところカビを発生させてしまったものです。
幸い早期発見できたためカビを除去して植え直し、現在は順調に育っています。

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まとめ
アガベの発根管理を成功させるには、「水」と「風」のバランスが不可欠です。
・水やり: 乾かない状態を作り、根の発根を促す。
・風通し: 過湿による根腐れを防ぎ、発根を促すため、風通しの良い場所で管理する。
「水をあげすぎないこと」ばかりに意識が向きがちですが、このポイントを押さえるだけで、アガベの発根管理がきっとうまくいくはずです。